快洗隊、店舗の成長を追跡する。 その2
たった102坪・最小の快洗隊、北神戸店の場合 |
11ヵ月の苦悩の後に黒字転換、その後13ヵ月で累積赤字解消の軌跡 |
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快洗隊北神戸店(兵庫県神戸市北区有野中町1-9-16)は、神戸市の中心から北に延びる神戸電鉄・岡場駅から徒歩2分ほど、ニュータウン造成地の中に立地する。敷地はわずか102坪。県道に面してはいるが、カーブの頂点の外側に立つため、近くに来るまで見えない悩みがあった。
(株)快洗隊 代表取締役 畠中 修 |
北神戸店は、2003年8月13日、お盆休みの最中にオープンした。それからの11ヵ月、毎月100万円前後の粗利を出すのが精一杯だった。洗車商品の構成比は他店と変わらないが、入庫の絶対数が足りず、売上はどん底。
新規のお客様を増やすにはどうすれば良いのか?
当時のマネージャーはそのことばかり考えていたに違いない。
ヒマな店を運営するということは、スタッフにとっても非常に苦痛である。北神戸店は、ヒマとの闘いの日々が続いた。「ヒマは店を腐らす」とよく言われるが、スタッフのモチベーションの維持には非常に苦労したはずである。
開業からしばらくの損益表を見ると、「変動経費」が非常に高いことに気がつく。この経費の使いみちは、チラシを作り、店に飾り物をし、ゲストルームに物を置く、そういう用途だった。
投資と経費のけじめをつけず、漫然とお金を遣っていた。オープン当初の投資はある程度必要であるが、ランニングの経費は抑えなければならない。
この店をどうするというはっきりしたビジョンも持たずに目先の改善に取り掛かることは、非常に無駄が発生しやすい。しかも中途半端な改造で終わるケースが少なくない。新規客を増やしたいと思うことからの漫然とした販売促進も、顧客ニーズに応えるものではなく効果が出ない。そんな状態だったと思う。
2004年3月にマネージャーが山迫大介に代わった。大赤字店をどうするか?交代にあたり、まず現状を分析した。
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