東海地区はドミナント形成、テレビコマーシャルも検討開始

快洗隊の出店が続いている。9月に2軒がオープン、10月に１軒、11月に2軒と続き、うち4軒が愛知県で、東海地区ドミナント形成がいよいよ現実のものとなった。

彼岸の3連休初日である9月23日に、快洗隊東海店が愛知県東海市の半田街道沿いにオープンした。

東海市は新日鉄名古屋製鉄所の所在地で、大規模生産工場が多い産業都市。大型車の整備・修理を主体とする名豊重車輌(愛知県東海市富木島町伏見2の19の13)が経営する快洗隊FC店で、ブリヂストンブランドのタイヤ専門店・ミスタータイヤマンと併設した複合ショップ。

洗車・コーティングとタイヤの組み合わせで、リテール需要の取り込みを目指す。同社は道を挟んで軽補修チェーン店も運営しており、もともと取り扱っていた車検・整備を含めて、総合アフターサービスエリアが出現した。

東海店の概要は、門型手洗い洗車機は2台設置し、内1台は快洗BOSSでドライブスルーレーンに充当、もう1台は快洗Fitウィザード。他にアクアキーパー用に快洗Fit-Wも設置。

オープン3連休は好天に恵まれ、23日は44台18万円、24日は44台17.5万円、25日は67台21万円という極めて好調な出だしとなった(金額はオープン記念で全品10%引き価格)。25日はドライブスルーなど洗車のみのお客様が多く、単価が下がった。ドライブスルーのお客様が3日間通しで3割と、予想外の好反応。ほとんどの来店客が、「手洗い洗車専門店」と「ドライブスルー手洗い洗車」を強調した新聞折込チラシを持参していたことから、お店の性格と商品がきちんと伝わったといえる。

また、街道型店舗であることを考慮し、サインポールを建物に先行して作り、開店1ヵ月前から通過車輌に告知していたことも、こうした結果に影響があったと見ている。併設のタイヤショップも好評で、タイヤのお客様の半数ほどが洗車もしていただけるなど、相乗効果がくっきりと出た。

東海市は製鉄所の影響と思われるが、鉄粉に関心を示すお客様が多かったのは地域特性だろう。需要と供給がバッチリ合った好例といえよう。

オートパラダイス快洗隊の第2号店である五香店が9月3日、千葉県松戸市にオープンした。直線距離で約2キロ離れている松戸店との相乗効果で、快洗隊ブランドの浸透を図る。

五香店の立地は、東京都と江戸川を挟んで接する典型的なベッドタウン松戸市の、比較的古い住宅開発地を貫く生活道路に面する。ガソリンスタンド跡地で、いわゆる「居抜き」物件を利用した店舗。松戸店の特徴である板金塗装内製の相乗効果を狙い、五香店でも板金塗装受注に力を入れる考え。

概要は、門型手洗い洗車機快洗Fitウィザード2台。うち1台はガラス張りのゲストルームの目の前に設置し、お客様からよく見えるような演出となっている。

なお五香店のデザインは松戸店・岡崎店と同様に、新しいタイプの「CARWASH快洗隊」のロゴを掲げた。

10月15日にオープン予定の岡崎店は、グレードアップした快洗隊をコンセプトに取り組んでいる実験店舗。台あたり単価50%増を目指し、特に磨き・高額コーティングを希望するお客様からの信頼をかちとることができるような店舗作り、品揃えとなる。そのためにスタッフの研修にも力をいれ、磨き専門工程だけで1週間のトレーニングカリキュラムもこなして準備は万端である。

このような違いを強調する意味で、看板で使うロゴは新しく「CARWASH快洗隊」を採用し、基調となる赤色も従来色とは異なる、やや黒味がかったクリムゾンレッドとし、高品質感を訴えるものに変更した。

岡崎店は、愛知県三河地区の中心都市である岡崎市から豊田市を通り愛知県を縦貫する国道248号線の交差点に面する、大変目立つ位置にある。直営店では始めての片側2車線道路に面する。

交通量の多い道路の交差点なので、視界一杯に広がるよう特大の看板を設けて存在をアピールするほか、敷地の半分を占める5台分のピットが注目を集めそう。岡崎店では磨きはすべてピット内で作業するためにこのような店作りとなった。

このような出店の結果、東海地区はドミナントが形成されつつある。愛知県東部(三河)地区には７店、愛知県西部(尾張)地区にも6店、隣接する岐阜県にも２店あるので全体で15店となり、まだ目は粗いもののネットワークができあがる。

洗車専門店の国民的認知はまだ充分ではないため、洗車業としての告知と、店舗ネットワークの告知をすることで需要を喚起したい。そのため地域限定ながらテレビコマーシャルで一気に告知をして浸透を含めていくため、来年にはテレビコマーシャルを放映することを検討している。

このようなドミナントが各地に展開できれば、その地域ごとにテレビコマーシャルを放映、それらがいくつか集まった時点で全国向け放映に踏み切ことになろう。

いよいよ弾みがついた快洗隊のネットワーク展開に、皆様の参加もお待ちしている。