普及量産一号機が直営安城店の狭い壁際に設置。
省スペースを実証
例年より遅めの桜が咲きそろう愛知県安城市の快洗隊安城店に快洗ウイングが設置された。店舗面積166坪の店には、すでに快洗boss一台が既設で、ゲストルームやピット、清算室などを除くと、固定門型洗車機が設置可能な場所は残されていない。
しかし快洗ウイングは、今までピット室の入り口に続く「通路」にあたる壁際に設置された。
快洗ウイングの最大の特徴「省スペース」はここにある。壁からわずか30センチほどのスペースに支柱を3本立てれば、今まで通路としてしか使えなかった場所が、「手洗い洗車ステージ」として瞬時に有効活用できるのだ。実際設置された安城店でも、快洗ウイングを使わないときは今までとほとんど変わらないラインで機械の存在を意識せず、入り口からピットまで車を移動できる。
さらに洗車を受注し、快洗ウイングの所定位置まで車を移動する際も、柱が壁側にしか無く、しかも地面にもレールが無いため、実に楽に移動できる。「片持ち式」がこれほど快適に、省スペースを実現できるのは、現場で実機に触れてその印象が改めて強くなった。すごい。これなら狭い店への設置でも、全く問題ない。
一行程35秒、小気味いい使い心地
設置が終わった快洗ウイングで早速洗車してみる。印象は「小気味いい」というのが実感。ボタンを押してから動き始め一動作が終わるまでの時間が、実にスピーディでリズムがよい。人間の感覚とは不思議なもので、たとえ5秒くらいでも無駄な待ち時間は生理的に不快と感じる。その点快洗ウイングはトントンとメカニズムが作動するし、水や泡を噴霧するスピードも速い。
一行程35秒が、アッという間に終わる。水のかかり具合やボディに乗る泡の付き具合もロスが無く快適である。手洗い洗車は、あくまでも人間が主役であり、機械はそのサポート役で、均質化とスピードアップを向上させる為にある。その機械が作業者に対し、「時間が遅い。ロスが多い」と感じさせては、作業者自身のモチベーションや集中力を削いでしまうことになる。その点、快洗ウイングは実に気持ちよい動作で、作業者とシンクロしながら、一台一台を高いクオリティで洗車できるのは間違いない。
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