時折なのですが、私は車内でたばこを吸います。本数は少ないのですが、少し香りの強いものが好きですので、すぐに車内に臭いがこもってしまいます。快洗隊のスタッフにも、車内でもたばこは欠かせない、という者もおりまして、室内消臭・抗菌メニューの「オールクリア」は社内でも人気があります。特にAC-1のあの効力は私も大好きです。施工後のあの塩素の臭いも、「効いている」気を起こさせるものだと思います。
室内清掃をしていますと、オーナーさんの性格の一端や、趣味がよくわかることが時々あります。ぬいぐるみを乗せたり、ダッシュボードまわりをマスコットや花で飾ってみたり…。車はほんとに足に使ってます、という方の車は本当に砂だらけですし、大きなバンの後部座席をひょいと覗き込むと、カッコいいスポーツタイプのバイクが鎮座していたり…。それゆえに室内清掃はかなり気をつけて作業していかなければなりません。どんな小さなものであれ、紛失したり、壊したりしてはいけませんからね。
それにしても、「車の中」というものは不思議なもので、窓やドアを閉めてしまうと、とても手軽に、外部から遮断された密閉空間を作ることができます。
いえ、正確には密閉空間を作った「つもり」なのですね。一人で車に乗ることが多い私は、特にそう思います。狭い密閉空間のなかで、基本的には自分のやりたい放題ですから、オーディオに合わせて歌ったり、ひげをそったり、お菓子を食べたりなんでも来い、ですが…信号待ちや止まったときに結構ほかの車の方から見られてるんですよね。自分がしていても、そう気にはなりませんが、いざ自分がそんな場面を目撃してしまうと、急に我に帰って、恥ずかしくなってしまいますね。
そんなことに関係するのかどうかはわかりませんが、最近の車は後部座席のガラスがほとんど色付か、フィルム付きになっていますね。紫外線カットやエアコンの効きがよくなることや燃費向上などの効果も大きいと思いますが、一番の原因は「車外から見えない」ことだと思います。車に限らず、最近の風潮として、「臭いにとても敏感」「隠す」ということが挙げられると思います。私個人としましては、そこまで気にしなくてもいいんじゃないかなぁ、とも思いますが、皆様はどのようにお考えですか?濃い目のフィルムを張ってある車を夜に運転するのは、私は怖くて、できれば勘弁していただきたいと思います。
面白いことに、車というものは、せっかく洗車をしてきれいにしても、車内を飾っても、「そんな車に乗っている自分」を見ることができません。物理的にも、客観的にも、です。一度客観的に、「そんな車」の「中にいる自分」を観察してみてはいかがでしょうか?
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