がんばってるお店特集 |
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(有)IJP
快洗隊和泉店
大阪府和泉市池田下町1881-1 |
SS併設から真の洗車専門店へ。
自慢の接客でさらなる上昇に死角なし
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「接客がすべて。どんなお客さまでも公平に接することが大切」。こう言い切るのは快洗隊・和泉店の冨尾佳孝社長である。
休業中のSS(サービスステーション)を借り受け、改造を施して全国8店舗目の快洗隊(フランチャイズ)ショップとしてオープンしたのが平成15年4月。190坪という敷地面積はSSとしては小規模であり、大型化している昨今のSS事情においては当然、力不足である。だが洗車をメインに据えて、ついでにガソリンも売るというスタンスなら勝負できると判断した。交差点の手前で渋滞するものの、立地は悪くない。その分クルマからお店の状況もよく見える。
パフォーマンスをしっかりやればドライバーも興味を持つはず。渋滞というマイナスのファクターをプラスの発想に変えて取り組んだ。それも運営能力のひとつと言える。しかしオープン当初は月間50万円前後と期待に届かず、「とにかく苦しかった」という。それでも前述のモットーを胸に地道に取り組んだ。その年の7・8月で100万円になり、上昇の気配が見えた。さらに12月には売上げ倍増を越え、大きな手応えをつかんだ。
「もうこの月にアカンかったら止めようと思ったこともあった」(冨尾社長)という。それでも、「きっかけさえあればなんとかなる」と信じてハードルをひとつひとつ越えてきた。
そんな中でハード面で足りないものがひとつあった。キャノピー(天井)である。作業面においてスタッフの疲労(夏季と冬季)とロス(降雨時)を考えると、大きなマイナスである。まずテントを貼ることを検討した。だがガソリンを販売している以上は消防法上、許可が降りない。洗車売上げに比べてガソリン販売はわずかではあったが、それに頼らないだけの安定した売上げを洗車に求めるには当時ではまだ力不足であった。それにも増して冨尾社長は出光系販売店・冨尾石油の社長でもある。少しでもガソリンが捌けた方がよいという事情もあった。
「とりあえず洗車売上げだけで回せる目処が立ったらテントを考えよう。それまで頑張ろう」と。それはSS併設からの脱却であり、真の洗車専門店になることを意味する。その後の売上げは順調に推移した。昨年12月は330万円を越え、目標をひとつひとつクリアしていった。「もうそろそろ(洗車に)本腰を入れなくては…」と、今年6月にSS併設を止め、洗車専門店化した。同時にテントも貼った。このテントによってお店としてのボリューム感が増し、新規のお客さまが増えたという。8月は300万突破、今年12月で、450万売上目標だ。
「アフターメンテナンスがディーラーコーティングとの大きな違い。それをうまく活用しなければならない。お客さまが何を望んでいるのか、聞き出し見分けてあげる。加えて公平な接客を心掛けていく」(冨尾社長)。ハード面では快洗BOSSを主体にすべてのキーパー商品を取り扱うが、コーティング比率を高めるための努力を進めている。
昨年までは藤井マネージャーが同店を切り盛りしてきた。その土台を築いてきたという点で、彼女の功績は大きい。今後は西道啓裕マネージャー代行がいずれマネージャーに昇格する予定だ。冨尾社長とともにさらに同店を高めていくことが期待されている。
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