カカミガハラセキユ・春岡通SSは、名古屋市千種区の住宅地に位置し、来店車両を見ても分かるように高級車層を多く顧客に持っている。クルマが綺麗になるなら価格に文句は言わない、すべてお任せのユーザーも少なくない。杉大作店長が「立地と客層に恵まれている」と強調するのもうなずける。もちろんそうしたお客さまばかりではないため、通常のキーパー、クリスタルキーパー、アクアキーパー、そしてダイヤモンドキーパーのすべてのキーパー商品を揃え、そのニーズに応じてお勧めしている。ベンツやBMWなどの高級外車はアクアやダイヤモンドキーパーをお勧めしており、リピーターになる確率が高い。また年に何回も施工が必要な通常のキーパーよりも、施工回数が少ない方を望むユーザーにはこれらのコーティング洗車をお勧めしている。

同SSを取り巻く商環境は決して楽観視できるものではない。商圏内には36ヵ所ものSSがひしめき、その大半がセルフSSや大型店だ。立地に恵まれてるとはいえ、敷地面積は200坪に満たない小規模なSSである同店がSSとして生き残っていくには、他店との差別化にその答えがあるといえる。それが洗車に特化したお店づくりである。

各種キーパーを主体に商品バリエーションを広げ、アルバイトを含めた4人のスタッフが提案から施工作業まですべてできるように戦力を整えた。それぞれのキーパーの特徴をしっかり押さえるとともに、お客さまのニーズがどこにあるのか的確に捉え、アドバイスによってそのお客さまに最適な洗車メニューへと導く。

敷地が大きくない分、決して作業効率が良いとは言えない。このため作業の効率性アップが求められており「洗車機がリースアップすれば、さらに効率性を求めてて快洗Wingの導入を検討していく」という。同SSのように決して広くはない敷地で、より効率化を求めるSSにピッタリなのが快洗Wingといえる。ガソリン販売は月間200klで、洗車売上げ200万円が目標という。

収益構造としては理想的な形である。それを実現させてくれるのが快洗Wingであると、杉店長は強調する。
近年の宣伝手法としてインターネットによる情報提供は無視できない。そうした点を踏まえ杉店長は「インターネットを活用してより綺麗にしてくれる洗車ショップを検索し、訪れるユーザーは上質な顧客になりうる可能性を秘めている。そうした層にアピールできるようなホームページをつくり、快洗隊やSSの洗車プロショップが選ばれるようなWeb情報を提供するのも、フランチャイズ本部の仕事である」と期待している。