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世界の洗車、日本の洗車
世界各国にあって、日本にないもの。意外や意外、[専業店としての洗車屋]がそれにあてはまる。
谷好通が数十回の渡航経験の中、つぶさに見てきた世界の洗車の特徴と、
日本でこれから求められる洗車を考察してみる。 |
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中国での洗車屋さん。何年か前に中国を訪れた時は、路上に勝手に水道を持ってきて、お客を捕まえ、路上で車を洗ってしまうという"屋台"のような無許可の洗車屋さんがいっぱいいたが、上海でWTOの大会があった時に、この屋台洗車がみっともないということで、政府が路上から追い出してしまったらしい。
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中国のガソリンスタンドは"国営"である。ガソリンなどの燃料は、政府で決められた価格で売られており、かなり儲かっているらしい。
洗車は、スタンドと契約をした「洗車屋さん」がテナントとして入り、スタンドとは関係なく車を洗っている。スタンドの洗車は、「洗車屋」が別の経営でやっているということだ。
私たちの友達「頼さん」は、スタンドにテナントとして入り込んで洗車屋をやっている。
どうやってその権利を取ったのかは知らないが、しっかりと自分で洗車屋さんを経営している。 |
洗車そのものは快洗隊とほぼ同じである。当然のごとく、ものすごく繁盛している。中国では普通、洗車は10元である。(日本円で約125円)中国と日本の物価水準で換算すれば実質千円というところか。頼さんの店では、洗車の技術が違うということで15元取っていた。KeePreは200元だ。それでも洗車での客が多過ぎ、店が混雑してKeePreなどの高価格商品を売りにくくなっているので、
これからは、洗車を20元に値上げすると言っていた。
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7階建てぐらいのアパートの1階部分に、テナントが入るように出来ていて、その何コマかを借りて、洗車屋さんが並んでいる。
その様子は「南昌」に言った時に初めて見た。
南昌は上海から飛行機で約1時間内陸に入ったところにある、人口400万人の町。
中国にとって車はステータスシンボルのもっとも最たるもので、
いつもキレイにしていないと気が済まない。だから、車に関係する店では、必ずといっていいほど、洗車を店の前面に出している。
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洗車の値段はやはり10元だ。何かを買えば洗車はすぐにタダになるし、洗車は5元(65円)というバカバカしいほどの値段でやっている店まである。
洗車で儲からなくても、他の商売で儲かればという感じ。その南昌に、洗車専門店・快洗隊として店を開いた頼さんの店。やはり苦戦をしている。
これからどういう戦略をもってこの店を立ち上げていくのか、私たちに何が出来るのか、非常に興味があるし、他では絶対に出来ない経験である。
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かなり大きなドライブショップの1階部分が洗車関連の場になっていて、洗車は、人海戦術での流れ作業。
そのあとのWAX掛け、磨きなどは、1階の広い場所で、盛大に作業されている。
約20名のスタッフを使って、月間10万元(約125万円)の売上げであるそうだ。物価指数を考えると、これは一千万円の売上げの価値がある。
大変合理的な仕組みが色々とあって勉強になった。 |
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上海でのKeePre総代理店「車聖さん」が作った中国初の快洗隊。上海の中心地に近い八万人競技場の駐車場の中にある、外からは全く見えない場所だ。最初、この場所に快洗隊を作ると言われた時には、「絶対に無理ですよ」というしかなかった。
しかし今現在、6万元強/月の売上げを上げているという。ならば、それは立派な実績である。日本円で75万円の換算であり、物価指数を考えると600万円/月に匹敵する。
しかし、その実績分析では、洗車のみのお客様が非常に多く、KeePreが少ない状態。この店での洗車は15元。
そんな低い単価でひたすら洗いまくって6万元を売り切ってしまっているようだ。 |
これはこれで立派な実績であり、十分に採算が取れている実績でもあるのだが、約10名の快洗隊そのものの技術を持ったスタッフが、ひたすら洗いまくっている姿は、「なんか違うんだけどな〜」と思いながらも、「どうすりゃいいんだろうなぁ〜」と思い悩んでしまうのだ。
台湾、韓国、フィリピン、アメリカ、中国、と洗車を考えてきた。台湾では、ひどい「磨き」を見た。そして、それを支える網の目のような蛍光灯のマジックがあった。韓国では、需要過剰の中で、異常に繁盛している洗車屋さんを見た。フィリピンでは、まるでお祭りのような水掛ゴッコのような洗車を見た。
中国では、洗車を客寄せに使っている店、しっかりと事業化している店、南昌と上海の快洗隊と、色々な洗車屋を見てきたし、造って来た。
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