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世界の洗車、日本の洗車
世界各国にあって、日本にないもの。意外や意外、[専業店としての洗車屋]がそれにあてはまる。
谷好通が数十回の渡航経験の中、つぶさに見てきた世界の洗車の特徴と、
日本でこれから求められる洗車を考察してみる。 |
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ソウルの洗車屋は超大忙し。洗車は手洗い洗車のみである。この洗車は日本円で約二千円である。快洗隊の値段とほとんど変わらない。
しかし、はっきりした値段は決まっておらず、店のスタッフとの交渉で決まるという。
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まず、室内のマットの内「汚そうなマットだけ」出していく。 |
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高圧のスプレーガンで、ボディ全体をスプレーする。 |
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バケツに入れてあった洗剤が混じった水を一杯ぶっ掛ける! |
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大き目のスポンジでボディ全体をこすっていく。泡はかすかに出る程度。 |
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また、高圧のスプレーガンで、ボディ全体をスプレーする。 |
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大きなタオル(明らかに汚い)で、ボディを拭き上げていく。 |
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車を前に移動して、エアーガンでボディの水を切っていく。(ここだけ快洗隊みたい) |
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同時に室内もエアーガンで、ほこり・ゴミを吹き飛ばす。 |
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最後に、仕上げ拭きをして、タイヤワックスを塗る。 |
そして、その洗車は品質に「?」をつけざるを得ないレベルであるものの、マニュアル化された行程を2〜3人がかりで15分ほどかけて行っていた。
しかし、
A.スタッフは全員私服。
B.特に手には、厚手のゴム手袋をはめたままで、そのままハンドルまで握る。
C.車に傷が付くかどうか等はまったく意識せず、作業はすべて雑に見える。
D.車移動の運転は乱暴極まりなく、急発進・急ブレーキを繰り返す
E.お客様の待合室は無いに等しい。
F.接客はあくまでも、「洗ってやる」であり、粗雑極まりない。
こんな洗車でも、一日100〜150台の洗車客がこの店を訪れるという。
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韓国は今、急激にモーターリゼーションの成熟期に入りつつある。車は、立派になった。しかし、それをきれいに保ち、傷をつけない手洗い洗車の供給が間に合っていない。
需要過多の過渡期である。だから、CSからおよそかけ離れた洗車屋さんでもまかり通っている。そこに、Yoonさんのように商売の鉄則を知っている人が、快洗隊の仕組みを韓国に取り入れようとしている。
一時的な需要過多に甘えてCSを見失っている者は、CSをきちんと備えたものの出現になすすべを持たないだろう。そういう意味において、韓国での快洗隊の仕組みの導入は成功を勝ち取ったも同然のように思えた。
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フィリピンマニラでの洗車屋さんは、数は多く無かったが、街角の空き地にあって、みんな大いににぎわっていた。ずいぶん高圧のスプレーガンで、車のボディーをスプレーしまくり、でっかいスポンジで、バシャバシャバシャとこすりまくって、また、派手な高圧ガンでスプレーしまくり、隣で洗っている同僚に水が掛かっても気にしない。
掛けられた方も気にしない。気にしなくてもいいような格好をしているから気にしない。あとは、ウェスのようなタオルというかボロキレで、拭きまくる。
何とも豪快な水掛けゴッコのような洗車屋さんを見た。
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