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北九州市・黒崎インターの近く、岩永自動車のガレージに2台のインテグラがある。
一台は去年スーパー耐久を走ったNo.17インテグラ。もう一台は、まだ真っ白のボディ。これからレースカーになろうとしているニューボディのインテグラ。
ニューボディのインテグラは、今年のスーパー耐久シリーズで、田中選手と石川選手が乗ることになっている。
3月21日決勝の第1戦「もてぎ」まで、あとわずか一カ月余しかない。まだ、ほとんどヌード姿に近いインテグラの新しいボディ。
この状態では、ボディ強化のためのスポット溶接が無数に加えられている。それから、ピローボールの足回りが取り付けられ、ブレーキ、ブレーキオイルのパイピングなど。まだまだ、いっぱいのパーツ。どのパーツも、レース用の特別性のもので目が飛び出るほど高価なパーツだ。そんな数限りないパーツが取り付けられて、やっと一台のレースカーが出来上がる。しかし、まだホワイトボディのまま。それから、テスト走行。不具合に修正が加えられ、入念なセットアップが終わってから、カラフルなボディペインティングが加えられる。大切なスポンサーさんのステッカー張りは最後の最後だ。
こんな気の遠くなるような作業をやっていくのが岩永さん。これは大変な作業。でも、明日から、助っ人の野口さんが来てくれると、うれしそうに言っていた。
第1戦のツインリンクもてぎサーキットに出かけるのは、3月の中旬。ホントにあと一ヶ月とちょっとしかないのだ。岩崎さんと野口さん、平木さんもどこからか助っ人に入るのだろうか。どっちにしても、正味大変である。
もう一台のインテグラ。 シーズンのスーパー耐久を戦った車だ
エアロパーツが外された形でガレージにたたずんでいた。
この車は、8月の「十勝24時間レース」に使うことになっている。私達はこの車を田中篤氏から譲ってもらった。エンジン・ミッション・燃料タンクは無し。燃料タンクレスだが、ニューボディから拝借することになっている。エンジンは、どちらにしても、いつものカリカリにチューンしたスペシャルエンジンでは、24時間は絶対にもたない。中古のノーマルエンジンを、ほどほどにチューニングしたものを作って、練習用、本番用と2基用意することになる。練習用のエンジンは、本番のスペアエンジンを兼ねる。
十勝24時間レースは、途方も無いお金がかかる。ざっと計算してみたら○○○万円と出た。思わず、エクセルの計算表を睨みつけてしまった。
スーパー耐久シリーズ 2004年スケジュール |
大会 |
開催日 |
サーキット |
第1戦 |
3月21日 |
ツインリンクもてぎ |
第2戦 |
4月25日 |
仙台ハイランドレースウェイ |
第3戦 |
5月16日 |
鈴鹿サーキット |
第4戦 |
6月27日 |
MINEサーキット |
第5戦 |
8月8日 |
十勝スピードウェイ |
第6戦 |
9月12日 |
TIサーキット |
第7戦 |
10月3日 |
スポーツランドSUGO |
第8戦 |
11月14日 |
ツインリンクもてぎ |
しかし、これでも、田中さんがスーパー耐久用に用意しているスペアパーツを、使わせてくれるので、使った分だけ払えば良く、また、帯広のキーパーの代理店さんである部品・用品屋さんが、純正パーツならば用意して、使った分だけ買えば良いと言ってく
ださっているし、エンジンオイルの供給もいただけそう。最初からすべてを用意しようと思ったら、もっともっと費用がかかるに違いない。ありがたいことです。
去年は断念した「十勝24時間」。今年が出場の限界であると、ひしひし感じていて、どうしても、出ておきたい。ど〜〜しても、出たい。出ないと、気持ちを残して、自分のレース活動を終わるような気がして、わがままと分かってはいるが、どうしても出たいのです。
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2月12日スーパー耐久参戦記より |
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