快洗隊新社長 酒部 桂一郎
新本社社屋の完成、移転を機にアイ・タック技研グループの組織改革が実施された。これに伴い直営およびフランチャイズ店舗の拡大を図る「快洗隊」の人事異動も7月に発令され、新社長に酒部桂一郎が就任した(前社長の畠中修はアイ・タック技研常務取締役経営企画本部長に就任)。この4年間で蓄積してきた運営ノウハウを集大成としてまとめ、「快洗隊」をひとつの洗車ブランドとして確立させるために全力をあげる。
快洗隊ブランドの確立と均一化
酒部社長は快洗隊が本格的にスタートする4年前に、前社長の畠中アイ・タック技研常務とともに快洗隊の屋台骨を築いてきた。もともとサービスステーション(以下SS)で15年のキャリアを持つだけに、SS業界についてはその強み、弱みも知り尽くしているといえる。
「KeePre商品のアンテナショップという役割を担い、連携して快洗隊のブランドづくりを進めてきた。この4年間で専業店としての形が出来上がり、様々なカリキュラムやフランチャイズ店を作ってきた成果が表れている」という酒部社長。掲げたテーマはさらに前進した「快洗隊」ブランドの確立と店舗・サービス・品質の均一化である。加えて発想の次なる転換、すなわち従来イメージを崩さずして新分野の開拓を進め、実行に移すこと。すでにその取り組みは進んでおり、スクールやカリキュラムの整備を待つ段階だ。
品質の提供、作業の効率化追及
ブランドの確立と均一化に欠かせないファクターは、「品質の提供」、「作業面の効率化」にあるという。その一環として進めてきたのが、全国各地で新たに開設したトレーニングセンターとカリキュラムの充実である。作業面の効率化は突き詰めれば省力型の洗車システム、さらにはハードの開発であり、それを具現化させたのが、「快洗Wing」といえる。
もうひとつブランドの確立に欠かせないのが、ディーラーコーティングに対抗する新商品「ダイヤモンドキーパー」の存在だ。従来のKeePre、クリスタル、アクアと3つのKeePreにガラスコーティングのダイヤモンドが加わることでバリエーションが広がり、新たな顧客開拓が可能になった。
とりあえず結論は「岡崎店」
快洗隊をスタートさせて間もなく、お客の発想が「洗車屋がメンテナンスも行うというのではなく、磨き屋がメンテナンスも行うという認識であることに気づいた」という。「これは思いがけないよいことだった」ようだ。この思いがけない認識により発想を切り替え、運営に活かした。全体的に発想を変えていくのではなく、取り組み方は同じでも「頭の部分だけ発想を変えていく必要があった」と。加えてユーザーニーズの変化、多様化という時代のスピードに対応していった。その結論が「快洗隊・岡崎店」であると言い切る。
新商品開拓のチャレンジも、今後は従来のイメージを崩さずに可能な限り新しいカーケア商品にチャレンジし、洗車を主体にしながらまた違った切り口で軽板金など取扱商品の開発、拡大に力を入れていく。今年はガラスのフィルム施工を研修のカリキュラムに加え、フランチャイズサービスの新商品として固めていく方針という。
さらに新たな分野でのチャレンジも進められており、大いに期待されている。
酒部桂一郎社長〜 ひと口メモ
北海道出身。中部地区で19年目。4人家族。元はサッカー少年。プロ野球は一応ドラゴンズファン。趣味は読書。アイ・タックグループの雑学王、知識の泉として恐れられている。その一方で中国に関心を持つ。占いの知識も豊富で、とくに風水に関心が強い。アイ・タックグループのラスプーチンとして活躍するときもあるとか…。
社長になっていちばん大変なことは…、社員の給料査定と計算!だそうだ(笑)。 |