まったくもって一年が経つのは早いもので、いよいよ来月は洗車最大の繁忙期「年末」である。その大繁忙期を活かし切ることができるかどうかは洗車の年間損益を大きく左右する。
このチャンスを活かしきり、忙しい年末を乗り切り、すばらしい新年を迎えよう。そのために何を準備すべきか、年末の目の回る忙しさを乗り切ってきた(株)快洗隊の畠中修社長が、そのためのポイントを挙げた。
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今ご来店のお客様が年末のお客様である
この10月・11月に洗車してくださっているお客様が年末大繁忙期のお客様である。キーパーコーティングも洗車も、だいたい2ヵ月が来店サイクルで、ちょうど年末にぶつかるわけだ。「そろそろ時期でもあるし、正月前だから、○○○に行って洗車(キーパー)しようか」、という気持ちになるのが年末。
500円値引きポンカードなど、再来店を促す販促品を配ってみよう。
とはいえ、「キレイ」が最大の販促である
ただし、お客様の最大の来店動機は、「どれほどきれいになったか」という一点に尽きる。つまり、いかにキレイにしてお返しするか、が最大のポイントになるのは言うをまたない。そのことをスタッフは肝に銘じておかねばならないし、管理者(マネージャー)はスタッフにくどいほど徹底しなければならない。
切り札は予約制
予約制は最大のポイントだと実感している。昨年末、最繁忙店であった刈谷店が、台数・粗利とも一昨年末を越えたにも拘らず、店内の混雑・混乱がまったく無かったのだが、それが急遽導入を決めた予約制によるものであることは一目瞭然であった。
新しいお客様が来るこの時期はお客様を失う
可能性がある
「12月」は新規客を獲得する好機である。雪の無い多くの地方では空気が乾燥して埃っぽいところに朝露が降りて車が汚れやすい。なにより、正月を控えて、家も車もキレイに新年を迎えたいという奥床しさは今もまだ生き続けている。車を「きれいにしようか」となる季節なのである。つまり、洗車をしたい季節なのだ。新しいお客様がいっぱい入ってくださる。まさにチャンスである。
しかし、対応や仕上がりしだいでは、お客様を失う「絶好の」機会でもある。不満を抱かれたら最後だ。その不満の種を挙げると、
- 対応がしっかりしていない。ぞんざいである。
- 仕上げが悪い。きれいにならない。
- 待たされる。
などだろうか。
前二点はあってはならないことであるが、待たされる、というのは、ややもすると「これだけお客さんが居て、(俺たちは)これだけ頑張っているのに、何だ!」という心情にスタッフがなりかねないのが怖いところ。そんな態度はお客様に敏感に伝わってしまう。お客様のお店への満足度は一気に下がり、以後の来店は望み薄になる。
高額商品は早めに告知
12月は、年間を通して最も高額商品が売れる月である。アクアキーパー・パーフェクトシールド・クリスタルキーパーなど。とりわけクリスタルキーパーは今までよりもっと受注する可能性が高い。年末は「きれいにしたい」という欲求が強いので、高額コーティングが売れる。そのためにも早めの施工をお勧めすることが必要。
高額コーティングが最繁忙期にはお客様も施工者側も手に余ることはよく理解していただけることで、上手に告知して早めの施工と、年末の手洗いという流れを作るべきであろう。
そのような商品が提供できる設備導入も検討していただきたい。
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