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流行のガラスコーティング、ホンモノで勝負(2) |
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整理されてるとは言い難い、ガラスコーティング市場に、一石を投じた前回の特集。今回は、更に掘り下げ、専門的なバックボーンの元に、「ガラスとは」「ガラスコーティングとは」「ガラス系コーティング」を解説する。
5月31日、北海道・札幌にあり、日本でも磨きとコーティングの技術において屈指の力を持つ「エムズ」さんの作業ガレージに、アイ・タックグループの主要なメンバーが集まった。超高額コーティングの技術研修と、企画開発ミーティングを開くためだ。
全国から札幌に集結したのは、二つの理由がある。
一つ目は、今回技術を教えてくれるエムズさんの研磨技術とコーティング技術が素晴らしいこと。そして、研磨剤、コーティングなどに対する知識と情報が大変広範囲に渡っており、非常に事情に詳しいこと。
つまり、私たちが技術と知識をより深く勉強をさせていただくために、みんながわざわざ北海道まで来るだけの価値が、このエムズさんの中にあると考えたから。それだけ、エムズさんの技術はすごいと思っている。
二つ目は、「塗る」タイプの、しかも撥水性を備えたガラス・ボディコートも、今後は必要になってくるかもしれないと考えたから。今流行の、ガラス・ボディコートは、ほとんどのメーカーが「塗る」という手法を取り、ガラスコートに挑戦している。
それに対して、アイ・タック技研は「特殊なセラミックス」を使って安全にガラスコーティング出来る「アクアキーパー」があり、独自性を持った戦略が組めていると自負している。
アクアキーパーは塗るタイプのガラス・ボディコートに比べて、作業が非常に簡単で、万が一、適切な作業が行なわれなくても、塗装に対する損傷があり得ないという素晴らしい安全性を持っている。また、コート表面にウォータースポットが付きにくいという大きな長所も持っている。
しかし、世の中はどんどん進化するものであり、今最新鋭であっても、知らぬ間に時代遅れになってしまう場合だってあり得る。そのためにも、今、出回っている商品について熟知しておく必要はある。 |
今、開発部と研究所にはたくさんの商品が、(多分ほとんどすべて)手元にあり、それぞれにテストをしているが、その中には理解しがたい商品も多い。
世の中に出回りはじめた「珪素系コーティング」の呼称を持った商品には、珪素系と呼ぶことで、「ガラス」を連想されることを期待してそう銘打っているだけでガラスとは呼べないような商品も多く出回っている。
特に、シリコン系のもの(珪素を分子構造レベルで含んでいる)を、水に薄く分散させているだけで、それを塗装に塗布しても、その効果が測定出来ない品物まであった。
しかし、この手の商品が少なからず売れているとも聞く。世の中にはまったく不思議なことがある。
そのような物は、車を洗った後、ケミカルをスプレーするかスポンジで塗布し、そのまま拭き上げるだけの「ものすごく簡単な作業」だけを売り物にしている場合が多く、最新の化学技術を駆使して最新の効果を上げる製品とは縁がないものである。 |
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