KeePreTIMES sensya.com
Vol:45 2005年6月30日発行
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がんばっているお店たち
北日本石油(株)
グリーンタウン南仙台給油所
藤方SS
(株)田中燃料
野田中央SS
エネッツ神奈川販売(株)
Dr.Drive萩園SS
富田産業(株)
金光SS

株式会社快洗隊
今月の実績
総括
刈谷店 知立店
安城店 北神戸店
相模原店 鳴海店

洗車機が消えた!手洗があたりまえ、
シンガポールの奇妙な洗車事情

 ひょんなことから、突然シンガポールに行くことになった。帰路は帰国後の日程の都合で深夜離陸朝到着の夜行便。1泊3日の強行軍で、少しだけシンガポールの洗車を体感してきた。その報告をしてみたい。
(アイ・タック技研代表 谷 好通)

車は、買うのも維持するのもたいへんな持ち物である。

 シンガポールは美しく、豊かな国である。街は隅々まで掃除され、緑も多い。人々は表情豊かで、どの顔も幸せそうだ。しかし狭い国だけに車の増加には非常に神経質で、台数抑制のため種々の法律がある。 ガイドをお願いした、アン(Ang)さんから聞いた話。シンガポールでは車の税金が恐ろしく高い。

  例えば、ベンツC180クラスを買うとなると、車が500万円、取得税が500万円、登録枠購入に140万円、ざっと1140万円かかるというのだ。カローラでも500万円以上という。逆に、タクシー料金が日本とは桁違いに安いのだ。車種はトヨタのクラウンみたいな車かベンツのEクラスである。
 初乗りが2.4シンガポールドル(168円)で、0.1シンガポールドル(7円)ずつ上がる。
 街中から空港まで、確実に15 km以上を走って15シンガポールドル(1050円)。

  タクシーを「足」として使える料金体系で、日本のタクシーとは桁違いに安い。タクシーが日常の足として使えるので、自家用車を持つ必要性を小さくしている。それでも、豊かなシンガポールでは自家用車が増えてしまう。そこで、もう一つの渋滞抑制策があるのだ。タクシーに乗っている時、シンガポールの車のすべてが、面白い物を付けているのを教えられた。

 これはERD、日本で言うETCだ。プリペイド式で、国内全車に取り付けてある。高速料金徴収でも使われるが「都心部」に入る箇所の道路にも料金徴収装置が取り付けてあるのがポイントだ。通勤時間の午前8時から9時半(不確実)の間は「高い料金」が引き落とされ、昼間は「安い料金」が引き落とされる。夜とか休日は無料である。

  道が混む時間は、高い料金を取ってなるべく走らせないようにし、夜間とか休日は道が空いているのでどんどん走りなさい、という仕掛けだ。

アポ無し突撃見学に挑むが…

 シンガポールに到着した翌日の朝。通訳をしてくれるガイドのアンさんと待ち合わせ、さっそくシンガポールの洗車事情を見学に出かける。今回は急な話だったので、どこの店にもアポイントなし、いわゆる「突撃見学」で、どうなるかさっぱりわからない。

  最初に行ったのがシェルのスタンド。左隅に洗車機がすっぽり入る大きさの建物がある。通訳のアンさんの言うには、「以前はここに洗車機があった。私はその洗車機で洗ったことがあるので間違いない」たしかに洗車機のレールの跡が土間にある。しかし、今、その場所には何人かの東南アジア系の若者がいて、手洗いで洗車をしていた。アンさんはズカズカと入り、若者の一人を捕まえて話し始めた。私達も(私と谷常務)も中に入っていって、色々質問をした。

 が、その時、スタンドの事務所の方からオジサンがしかめっ面をして歩いてきた。なにやらアンさんとやり合っている。ちょっと険悪だ。あとで話を聞いたら、「客でもないのに黙って入ってきちゃダメだ。見学なら、ちゃんと約束をしてから来い。」ということらしい、ごもっともである。素直に引き下がることにする。一軒目は、追い返された。…こんなことは想定内である。

 そして二軒目に突入。今度は、エクソンのスタンド。先程のシェルの店の道を挟んだ正面にある。この店では、奥のセールスルームの裏に洗車場があった。昔はここに連続洗車機があったようで、その痕跡があちらこちらにある。

  洗車場には若いリーダーのような人がいて、色々話をしてくれた。リーパン(LIepang)さんという。
 
左:リーパンさん 右:通訳のアンさん
 
日給4,200円の洗車スタッフ


高圧スプレーガンで、前もって 泥を落とす


泡をかけてから、タッチアップ


泡を流してから、拭き上げ
  リーパンさんへの質問。

洗車は、1台いくらなの?

1台5〜7シンガポールドル(約350円〜490円)だよ。

何人働いているの?
24時間営業だから、2交代で、今は全部で12人。

スタッフの給料は?
1日12時間で、50〜60ドルぐらい。(3500円〜4200円)

1日何台ぐらい洗って、何台ぐらいワックス掛けを?
台数は言えない。だけど、(洗車屋同士の)競争が厳しくて大変だよ。

  話を聞いていたらお客様が1台やってきた。黄色のベンツSLKで5年ぐらい前の型だ。この店での洗車の段取りを見せてもらうことにした。日本を含めて、世界共通の段取りである。特に変わったところは無い。

  色々なことを親切に教えてくれたリーパンさんにお礼と再会を約束して次の店に行くことにした。
 
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