以前、店の若いスタッフ(二十代前半の男性です)が、体調が悪い、と話していたので、「では今日は早く帰って、かかりつけのお医者さんに行ってください」とお願いしたところ、「かかりつけのお医者さんなんかいない」という返事が返ってきました。…どゆこと?転勤族ならまだしも、三河暮らしの長い彼に、かかりつけのお医者さんがいないということに驚きました。かかりつけのお医者さんがいなくて不安じゃないのかな?健康意識が低すぎやしないかい?いまどきの若い人ってこんなものなのかな?
肉体労働に従事する人、とくに屋外で作業する人は特に、健康に気をつけなければいけないと思います。急病にかかってしまった時や、仕事上発生してしまう怪我や故障を、安心して診てもらえるお医者さんを見つけておくことは、次の日早番だから今日は早く寝よう、と考えるのと同じくらい、重要なことだと思うのです。家族もちだろうが一人暮らしだろうが、職場では貴重な戦力であり、大切な仲間の体です。家族や友人にとっては、かけがえのない、大事な人の体です。社会に対して何らかの責任が発生する、ということ(それがどんなに小さなものでも)は、その人の体はすでにその人だけのものではありません。どうか大切にしてください。
…という風に、物言う動物にすら、日々の故障を直してくれるお医者さんが必要なのです。いわんや物言わぬ私たちのパートナー、車にとってはさらに重要です。というのも、うちの愛人はもうよぼよぼのおじいさんなのですが、最近は故障や不調が多く、定期的に見てくれて、相談に乗ってくれる「車のお医者さん」が必要だ、と、切実に考えているのです。十数年落ちであることはもちろん充分承知の上で、囲ったのですが、大事にしてやりたいのは山々なので、心配でならないのです。いくら車関連の業界に身を置いているとはいえ、恥ずかしいぐらい車のことを知りませんので、毎日就業後、無事に帰宅できたときは「今日も動いてくれてありがとう」と感謝の気持ちで、愛人におやすみを告げています。
特に愛知県は公共の交通手段が、名古屋中心部に集中してしまっているので、郊外になると、車がないと生活できません。とくに通勤に利用している方が多いと思います。もし、朝、突然エンジンがかからなくなって、仕事に遅れてしまったら?事故に巻きこまれて、車が故障してしまったら?車がしか移動手段がないのあれば、緊急時に対応してくれる「車の」かかりつけのお医者さんを確保しておくべきです。
|