世界も注目する洗車ビジネス。そんなキーワードが、現実味を帯びて我々に伝わってきた『IAAE2004』。どこから見ても目立つ、ブース上の『KeePre』ブランドロゴ。
日本に洗車文化を広めようと、全国各地でインストラクターが日々奔走しているが、すでに需要は世界に広がっているようだ。ブースを訪れるお客様の半分近くは海外の方。しかも非常に強く洗車ビジネスに興味を持っていた。弊社スタッフは、いよいよ英語と韓国語、そして中国語を勉強する必要がでてきた。
中国ビジネス
世界各国のオートアフターマーケット業者間取引を目的に『オートアフターマーケットEXPO』は開催されている。経済産業省、国土交通省、各国大使館などが後援し、車を取り巻く市場の世界の潮流を察知できるイベントだ。
今年の来場者数は3万8千人弱。もともとアジア圏の交流が色濃い催しだが、アイ・タック技研ブースへの海外来場客も、中国をはじめとするアジア各国の来場者が目立った。
今年3月から上海事務所を開設したアイ・タック技研には、中国人スタッフがおり、中国からの来客対応には事欠かずに済んだ。中国のなかでも、最近の上海の経済事情は目を見張るものがある。経済成長に裏打ちされた様々なビジネスチャンスを獲得しようと、元来商才に長けた中国人が本気で取組んでいることが、この展示会でも感じられた。
こうした成長過程にある都市で、高額商品である車に絡むビジネスが注目されるのは、そこを通過してきた我々日本人を顧みても頷ける。そこへきて中国人の国民性というのか、積極果敢な彼らには、商談をしていても、どちらが主導のビジネス話なのかと思うほど熱意が感じられた。
うかうかしていると、日本発だが中国で大きな注目を集めるビジネスとなった『洗車業』が、近い将来ニュースソースとして逆に日本を賑わすのではないだろうか。
展示会が更なる窓口となり、弊社海外事業部は一層の高飛びをもくろんでいる。
国内のニーズ
海外勢は、未知の洗車ビジネスに対し、飢えをも感じるほどの驚くばかりの積極性でぶつかってきたのだが、一方国内の需要に目を向けると、これもまた変化の兆しが顕著になっていることに気が付く。
すでにご承知のように、混迷のバブル後を経験したわが国では、ある意味、業界という括りは意味を成さなくなっている。出来ること、潮流に乗ること、生き残ること、求められていること、そういうあらゆる選択肢を机上に並べ、経営者たちは毎日試行錯誤しているのである。本質的に求められているビジネスというものを探り、アイ・タック技研のブースへも多くの国内企業の方達が訪問された。
こういうチャレンジ精神を抱く、多くの経営者の方々に、我々が提供できる洗車ビジネスのノウハウを知ってもらいたいと、ただ懸命にご説明しプレゼンテーションをした4日間であった。
ただ、ひとつ言えることは、すべてのビジネスは儲け話ありきではないということで、弊社の洗車システムにおいても、取組む姿勢が間違っていると成功はしない。それは、お客様の方を向けているかどうかという商売の根本でもあると思うのだ。
KeePreはどこへ行く
今後は、国内市場に『KeePre』ブランドをより拡大させるのと同時に、高度成長を猛スピードで進めている中国や、日本のようにニューリッチが増えている韓国、そして、まったく新しい価値をプレゼンテーションする意味でも、自動車王国アメリカも、この洗車ビジネスのターゲットであるには違いない。そんな予感を強くした展示会であった。
車のアフターケアマーケットにおいては、洗車はほんの少しのニーズと思われるかも知れないが、絶対量としてのパイは大きい。しかもユーザーがもどかしく思っているはずの埋もれたニーズがある。そここそ、今我々が提供できるプロの技術を発揮できるステージなのではないだろうか。
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