�@どう見ても虫だらけの車のお客様へのセールストークは？
　普段はお客様が来店されたときに必ずボディをチェック（フロントガラス・バンパー・ドアミラー等）してます。そして、洗車を受注した後、マニュアルどおり「お車に何か気になる汚れはございませんか？」と質問。
　お客様から、「虫」という言葉が出なかった時には、「今の季節、非常に虫が良く付きます。お客様のお車も（少し・かなり）虫が付いているようです。こちらの○○洗車でも、ある程度は取る事が出来ますが、ボディに強く付いた虫は取りきる事が出来ません。サイドメニューの虫取りをご
利用頂きますとキレイに取れますがいかがですか？」という感じです。

�Aシーズン突入ですが、虫で汚れていないお客様へもセールスしますか？
基本的には、付いていないお客様には案内しません。ただ、お客様の方からやってくれといわれた場合には、キチンと「おそらく必要が無いと思いますよ」という程度に案内をした上で、判断をお客様にお任せします。

�B虫汚れの車のお客様でも、洗車で虫は取れると思っているのではないでしょうか？そんな時、どのような説明をしますか？
　ほとんどのお客様が（特に新規の方）、【洗車でキチンと虫が取れる！】と思っていると思います。なので、こちらも最初から「そう思っているものだ」という頭で接客しています。
　具体的な説明は、「通常の洗車でも、ある程度（場合によっては全部）の虫汚れはキレイに取れます。ただ、ボディに強く付いた物（高速などを走行して）や長い時間付いたままにしておいた虫は、なかなか取れません。もちろん、ボディを強くこすれば取れるものですが、当店の洗車道具は塗装に負担をかけない様にやわらかいモップを使っています。サイドメニューの虫取りでは、専用のクリーナー（インセクトリムーバー）を使いボディに負担をかけずにやさしくキレイにする事が出来ます」

�Cインセクトリムーバーの商品威力をどのようにアピールしていますか？例えば、実際に取ってあげるとか、チラシを見せるとか。
　上記の説明をしても、中には「いらない」というお客様もいます。その場合、洗車後の仕上がり確認をしていただく際に、実際に一部作業をする事もあります。ただ、再度メニューの案内をする場合が多いです。

�Dそのほかでも、効くセールストークを教えてください。
　最近多いのが、「ディーラーの・何とかの、コーティングをしているから、虫は洗うだけで取れるし、クリーナーは使えない」という方が多いです。
　その場合、上記の説明・案内のほかに、「当店で使用しているクリーナーは溶剤を含まないタイプでコーティングをされているお車にも影響なく使えます」とか、「当店の虫取りクリーナーは、虫だけをふやかして取る安全なクリーナーですので、コーティングには一切影響ないですよ」という案内をしています。

　このように、お客さまに明快な「できること、できないこと」を提示することで、「取れるはずなのに取れてない（お客様側）」「洗車料金内ではとても取りきれるものではない（店側）」ギャップが埋められ、行き違いや、不満が解消される。忙しい中できちんと説明することは、なかなか困難だが、時代にあったサービスとして、ぜひ取り入れていただきたい。