相手に与える付加価値が高ければ高いほど、売値は上げられる。その上に、付加価値を下げることなく原価を下げることができれば、大きな利益が得られる。原価が高くなったことを理由に売値を上げても、付加価値が売値に見合わなければ「売れない」。また、利益を大きく獲るためだけに原価を下げれば、かえって付加価値を下げてしまいかねず、結果、売値も下落し利益の増加は望めない。
ガソリンスタンドで販売するガソリンなどの製品価格は、製品としての付加価値が固定しているので、それに接客という付加価値をいかに設定するかということで決定されるが、洗車はそうはいかない。「洗車の付加価値=車がキレイになることによる満足」であり、付加価値が固定できないので簡単には価格設定ができない。