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●パンツをはいた猿でいいのか?
 マーケットはある。では、高付加価値-適量販売の収益性は、どこから来ているのか。それこそが「人間力」なのだ。少なくとも快洗隊のスタッフは、嫌というほどの訓練を受けている。その訓練から作り上げられた技術は、高付加価値の洗車、磨き、掃除を創出できる。


快洗隊での客単価は五千円前後。人件費は圧倒的に高いが、それを補って余りあるだけの力を持っている。それが技術だ。人間は持てる技術と、細やかな神経で「質」をつくり出すことができるのだ。いかに機械が進歩しようとも、太刀打ちできるものではない。


 高付加価値商品は、価値を求めているユーザーにとって、価格以上の価値がある。それは、機械に対しての人件費がいかに高コストであろうとも、補って十分な能力なのである。


 しかしだ。その素晴らしい人間の能力も、素のままでは発揮できるモノではない。技術を培い、身に付けてこそ、能力は発揮できる。人間は教育と訓練を経て、初めて能力を開発される。技術を持った人間と、ただの人とでは、高い付加価値を生み出す能力に、何十倍も差があるが、コストにおいてはそこまでの差はない。ただの人でも人件費はかかる。高いコストを活かす方法は、教育と訓練、それ以外にはないと考えている。

 
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