あけましておめでとうございます。年初に当たり、2002年以降大きな可能性が開かれて行くと考えられる洗車マーケットについて、ひとつのアピールをさせていただきます。

2002年はセルフSSが氾濫?

2001年は、すさまじいばかりの数のセルフSSがオープンしました(年初約500箇所が年末時点で約1200箇所)。特に昨年の後半にこれが集中し、2002年にもこの状勢が続くことが予想されており、一説にセルフSSの適量数と言われている2000〜3000箇所を一挙に突破する勢いとの観測も出ております。
弊社の所在地、愛知県尾張東部地区では、量販店が立て続けにセルフSSをオープンさせ、その周辺でのガソリンの市況は80円台前半での戦いとなっております。
このような末期症状的状況は、一過性のものかもしれませんが、全般的に、今後一段と厳しい状況になる事は避けられない状勢である事は一致したところです。


洗車も本気が必要

油外収益の柱と言われ続けてきた「洗車」も、今までのように、燃料の口銭減少を補うものとしての位置づけだけではなく、店舗自体の収益源の大きな柱として、燃料油の収益に勝るとも劣らぬ存在として、「本気」で取り組むことが必要であると考えます。
燃料油の口銭が10円/Lを切ってしまう状況が散見される中、逆に、洗車売上を10円/L以上達成するSSも出現してきております。弊社主催の「快洗隊」チェーン店においても、半数以上の店舗で洗車売上10円/Lが達成されています。
燃料の口銭が急速に収縮している現状において、洗車は油外商品の一つとしての存在ではなく、「店舗そのもののメイン商品の一つ」として位置づけられるべきものになってきております。
すなわち、従来はSSのハードとしての構造、および接客・作業オペレーションが燃料油の給油中心のものであり、洗車、車検、オイルなどのカーアフターマーケットを、給油に付随するものとしてきました。そのSSとしての仕組みそのものを、見直すべき時が来ていると考えるのです。
燃料油もメイン商品、洗車もメイン商品であり、そのどちらも優先させるべきものではなく、「洗車商品の品揃えを、給油作業の都合を優先させたものにとどめておく事」は、時代に適合せず、無理な事と言わざるを得ません。
洗車“も”メイン商品である以上、「本気で商品作りを考え、本気で洗車技術を身につけるべき」です。


洗車は、車をキレイにする事の、ひとつの要素でしかない


私達は、車をきれいにする事に対して「洗車」という言葉を、ずっと使ってきました。ですから、「車をきれいにする事=車を洗う事」と、思い込んではいないでしょうか。ユーザーの目的は「車がきれいになる事」であって、車を洗うという事はその手段でしかありません。この部分が非常に大事な所です。
ユーザーの目的は、「車をきれいにしてもらうこと」であって、「洗う事ではない」。この視点から「洗車マーケット」を考えると、そのマーケット規模が急激に増大することに気がつきます。「車をきれいにすること」(仮に「車の美装」と呼びます)は、大きく分けて3つの要素から成り立っています。

第1に「洗う事」   
第2に「磨く事」   
第3に「掃除する事」

この3つの要素を“同列”に考え、品揃えを作り、ユーザーに提供する事によって洗車マーケットの規模が、「車の美装マーケット」の規模に拡大するわけです。

車の美装は、客の好みによって千差万別の種類がある

洗車、つまり車を洗うという一つの事についても、ユーザーの好みは色々です。
①とにかく“早く”“安く”“ひんぱんに”洗いたい人には、セルフの「連続洗車」あるいは「ドライブスルー」の洗車がぴったりでしょう。
②普通のSSで行われているいわゆる「スタンドの洗車」(ユーザーは普通、こう呼んでいる)が好みのユーザー層もいます。
③意外と多いのが、隅々まできちんと洗いたいと思っているユーザー層です。この人たちは必ずしも高級車層と一致するわけではありません。むしろ普通の車に乗っていて、しかも自分の車を大切に思っている人たちです。
そして、①②の客層に対してこの人たちの特徴的な事は、洗うだけではなく「磨く」所までやって、初めてキチンときれいになったと感じ、それを望んでいることです。
だから、この人たちの望むきれいさは、「洗う」という範疇からはみ出し、「磨く」という事も日常の美装として望んでいるということです。
私たちの「快洗隊」はこの客層に注目し、高収益を実現しているものです。
下記の表は、その売上別の金額を表したものです。

快洗隊の実績円グラフ                                  
[商品種別売り上げ構成]                                

販売件数は「洗車」が半数近くですが、金額面では「洗う事」で159万円、「磨く事」で手掛け“キーパー”と、機械掛けの“クリスタルキーパー”で357万円、「掃除する事」で107万円になっています。
「洗って」「磨いて」「掃除して」、車をキレイにした結果、合計624万となった訳です。
この内訳から見ても、この624万は「洗車収益」というよりも「車の美装収益」と言った方がふさわしいと思うのです。そして、このコンセプトは、この大きなユーザー層に支持され、晴れた土・日曜日には、道路に順番待ちの車が列を成す活況を呈しております。
その結果、1台当りの洗車売上平均単価4,955円という常識ハズレの数字を出す事になりました。

より豊富な車・美装メニューをユーザーの視点から作り、拡張しました

2002年、もっともっと幅広いユーザー層を開拓するために、車をきれいにするためのメニューを、ぐんと増やしました。
従来のキーパーシリーズケミカルと、快洗Jr.をはじめとする道具類に加え、キーパー流にアレンジしたドイツSONAXのカーケアケミカルを導入し、万全の車・美装メニューを完成しました。


車・美装、訓練スクール、3コースを新設します。2月より開催予定

1.「基本コース(手洗い・キーパー)」  

(従来の総合洗車スクールに相当)
洗車作業の基本を「手洗い洗車」を通じて訓練。快洗隊流室内清掃の学習
磨きの基本「キーパー」を訓練(鉄粉取り、埋め込み、水垢取り、コーティング)
1泊2日コース。(費用1人87,000円)
定員1回5名まで(愛知スクールは10名)

2.「美装クリーニングコース」  
(ルーム・下回り・エンジン・その他)
最新の技術・道具・ケミカルで、最新クリーニングメニューを訓練習得
1日コース。(費用1人50,000円)
定員1回5名まで(愛知スクールは10名)
1.「クリスタルシールドコース」  
(180日超フッ素撥水タイプ)
180日超フッ素撥水タイプの「新クリスタルシールド」を、訓練習得
1日コース。(費用1人50,000円)
定員1回5名まで(愛知スクールは10名)