日本の交通手段を守ったSS業界

SSが日本人の代表的交通手段である車を、サポートする大切な軸となり始めたのは、戦後からである。
その後50年以上にわたり、市場に対して混乱を起こしたことはオイルショックの時、ただ一度のみであった。
そのとき以外は国の成長や円高とともに国民の生活そのものを支え続けてきたといっても過言ではない。
そんな歴史の中、SS業界内で競争が繰り広げられ、「1リットルいくらなのか?」という価値観が、1円単位の上下で、内外ともに定着している。さらに、油外商品と言われる商品に目を向けても価値観の軸が、「価格差」を主な軸にして展開されてきた。
もちろん、その中で様々な商品が生まれ「差別化」を行うために膨大な努力を行ってきた。我々販促に関わっているものも、もちろんその一員である。


価格差以外の価値観を

しかし残念ながら、固有名詞で認知され、指名買いされる商品は非常に少ない。市場調査でもガソリン以外の商品名の認知率は3%未満という商品がほとんどである。
しかし、SSで販売される油外商品が一般ドライバーに「名も無き商品」としてたとえば「洗車」などという「一般名詞」で、いつまでもくくられていてよいのだろうか?
これを他の業種でたとえてみると、例えば「米」という商品では、「あきたこまち」「こしひかり」という(産地そのもののブランド)などが存在しています。
このブランドがなければ、おいしい米かどうかを知る方法はなく、価格差だけで販売され、買った人間は食べたあとにおいしかったか、まずかったかを判断するほかない状態を想像してください。
「卵」などはSSでの販売商品に近い状態だろう。この状態があるため「油外商品」の販売増加に苦しむ一つの要因である。

洗車のブランド化

このままで良いとはとても思えない。今年の活動の一つに「油外商品」の呼び方を業界内で変え、洗車をブランドで買う生活習慣を定着させたい。
今年一年で無理なら来年までかかろうと、10年かかろうと、やり遂げたい。洗車のブランドが定着し始めれば、車をSSで洗う人が飛躍的に増える事につながるし、価格差が主な価値観だったSSの商品構成、競合力に違う軸が生まれる。
故に、洗車のブランド確立をテーマに活動したい。押し進めるブランドはもちろんキーパーである。3年後に車をキレイにするという行為を「キーパーする」という言い方に変えてみせたい。


キーパーするが代名詞

私たちの会社、グリット!は今までキーパーを軸に「洗車」の販促一本槍で活動を展開してきた。今年の活動のなかにSSで販売される商品すべてに対するサポートを行いたい。


今年は何でもやります

キーパーがもっともっとSS業界のみなさんに活用してもらうためには、店そのものがエネルギッシュで元気な店になってもらわなければならない。私たちの力がどこまで役に立てるか正直わからない。
しかし、昨年発売したインスタントPOPが、多くのSSで喜んで頂き、「他の商品でも楽しい奴ないの?」と異口同音にリクエストやお叱りを非常に多くいただいた。

2002年が始まったことを機に、「何でもサポート」をめざし、あらゆる商品の販売促進を手がけて行きたい。
ただし、旗幟鮮明という言葉があるとおり、私たちグリット!はキーパーを根幹の軸に据えて活動していくのは違えないので、サポートできる洗車商品は「キーパー」であり、支援させていただく洗車機メーカーは株式会社ダイフクユニックスである。