快洗隊を、さらにパワーアップします。 |
快洗隊が、愛知県刈谷市にパイロットショップとしてオープンしてから3年、 そしてチェーン店を募集し始めてから2年。 私たちはここに、「快洗隊」をもっと強力なものにすることを決意しました。 |
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愛知県刈谷市に快洗隊パイロットショップをオープンしたのが、 平成10年7月。その約1年後からチェーン店さんを募集し始めて、約2年間のこれまでに、全国約50店のチェーン店さんがオープンしました。 チェーン店さんにおける成果として、快洗隊チェーン店実施前とその後の実績が、前年同月平均で270%に洗車売り上げが向上したという、評価できるものでした。 そこで、約50店舗のオープンを機に、一次募集を終了し、現営業中の快洗隊チェーン店の強化を図りたいと考えました。 募集停止期間は、約半年の予定です。 |
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直営店を新たに立ち上げ、より強固なノウハウを蓄積 | ||||||||||||
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また、その間に新しい形の快洗隊を、直営店として4・5店立ち上げたいと考えています。 時代が激しく変わっている現代、色々なパターンでの快洗隊を作って行き、「洗車屋」という「新しい業態」がどうあるべきなのかを追求し、今までに、誰も経験したことの無いノウハウを蓄積すべきと考えた訳です。 そして、そのノウハウを活かし、どうすればもっとSSの洗車収益に貢献できるのか、あるいは、現在のチェーン店さんに役に立てるご提案を、作り出して行きたいと思います。 と同時に、その後の、快洗隊チェーン店第2次募集にあたり、現在より強固なシステムを作り上げ、より社会に貢献できる店舗作りをしていきたいと考えています。 |
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この約2年間、約50店をオープンしてきた中で、得た事がたくさんありました。 まず第1に、快洗隊の提供する「上質洗車」を求める「客層」が、かなりの大きさで存在することを確信しました。 |
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刈谷快洗隊パイロットショップの洗車単価/台は、4,000円〜5,000円。 これは通常のSSの洗車単価の2倍〜5倍です。 こんな高単価を払ってでも、車をキレイしたいと思っている人たちが、実際にいるのです。 しかも、晴れた土曜、日曜などは、道路にはみ出して行列を作るほどたくさんいるのです。 このことは実は、快洗隊を作る前に実施したアンケートで、ある程度分かっていたことなのですが、実際にその客層をターゲットにした店造りをし、認知が進んだ段階で、ここまでのニーズがあることには驚きました。 |
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上質の洗車を求める“層”は、全国に“未だ満たされていない”状態で溢れている。 | ||||||||||||
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快洗隊流の上質の洗車を作り上げるには、顧客満足からの発想(CS)が基本 | ||||||||||||
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当紙前月号の1面の記事に、マニュアル化と訓練の重要性について、詳しく載ってい ますが、上質の洗車は、まず第1に顧客満足の発想から出発します。 ①あるレベルの顧客満足を実現するためには、 どのような仕上がりが必要なのか。(その仕 上がりに、いくらの付加価値・単価をつける ことが出 来るか) ②その仕上がりを作り出すには、どのような作 業が、どの程度必要なのか。 ③その作業を効率よく進めるには、どのような 手順・工夫が必要なのか ④結果としての作業量が、単価に見合うかど うか。検討と改良という順番で、作業マニュ アルを作 り出していきます。 ①②③④の順番です。 (洗車商品としての商品レベルが高ければ、結果として高価格となり、多少手間がか かっても、かえって高効率の商品となっている) 多くのSSの洗車の場合は、この逆の順番で考えられているのではないでしょうか。 ①洗車商品が最初にあり、価格も周辺SSに 合わせる。 ②採算的に、それを、どれぐらいの時間で作業 するか決めてしまい。 ③その作業手順が決まる。 ④仕上がり具合はその結果である。 先に価格ありき、であり、洗車商品としての価値「仕上がり」は、その結果となっている。 そしてその商品の価値が高いことより、手間がかからないことが優先され、付加価値 は高くなく、結果として低価格、低効率になりがちになってはいないでしょうか。 マニュアル作りひとつについても、CSの観点からのものと、従来のSS運営からの観点のものでは、結果として、かなり違った内容となり、それによって出来上がってくる洗車商品の質もかなり違ったものになってしまいます。 どんな商品もユーザーからの支持があってはじめて売れるものです。 |
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この客層の洗車需要を開拓するためには、今まで通りのSS洗車では難しい。 そこで、快洗隊のノウハウをSSで活かすべく、チェーン店活動を始めた。 |
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この客層の洗車需要を開拓するためには、今まで通りのSS洗車では難しい。 そこで、快洗隊のノウハウをSSで活かすべく、チェーン店活動を始めた。 刈谷の快洗隊パイロットショップは、石油メーカーの看板を挙げず、「快洗隊」のサインポールのみを挙げ、外見的には「洗車屋」そのものです。 だから、快洗隊パイロットショップでは、SSのオペレーションとは全く違った手法を取り得たかも知れません。 しかしそのことによって、この店が常識はずれの実績を得ることが出来たのならば、そこから学ぶべき点もあると思います。 そして、パイロットショップから得たノウハウを、SSの運営と両立した形で活かして行きたいと考え、チェーン店活動を始めたわけです。いろいろなケースがありましたが、総じて、チェーン店においての洗車収益が飛躍的に上がったことは、ある程度の成果でありました。 オープン後、地元への認知が深まるにつれて一層、来店数・平均単価ともに上がって、売り上げも一段と上昇するのが一番多かったパターンで一応の満足を得ていました。 |
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快洗隊の発想と、SS独特の発想には、“壁”があった。 | ||||||||||||
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しかし、限界を感じていたことも事実です。 前年同月比で全く上がらなかったチェーン店も、数件ありました。 また、オープン直後は爆発的にユーザーが押し寄せ、300万円台に乗ってしまうな ど、大成功と思いきや、数ヶ月で100万円台に低迷してしまった店舗もありました。 結果的に、すばらしいマーケットの中で、しかも、すばらしいハードとスタッフが揃っている店舗でも、パイロットショップの実績には近づくことが出来ませんでした。 SSという既存の店舗の中で、快洗隊の考え方を両立することの難しさを、改めて感じたのでした。 燃料販売を基本としたSSという店舗は一種独特の存在であり、上質商品の実現と顧客満足を発想の基本とした「快洗隊」は、むしろ一般的な商売に近く、その点において、異質な発想の両立という“壁”がいつも存在していました。 刈谷快洗隊では、オープン3年後現在まだ洗車売り上げが、上がり続けています。 しかし、チェーン店の中では、認知が進み、ここから売り上げが上がっていくはずのタイミングで、逆に頭打ちになってしまう店舗も目立っていました。 訳をお聞きすると、「所長が変わってしまったので」「人を減らされてしまったので」「研修を受けた人がいなくなってしまった」などの人的問題。 あるいは、「これ以上洗車を増やすと、スタッフがもたない」とセルフコントロールしてしまうなど、SSであるが故の限界もありました。(もちろん全力投球してみえることには全く違いありませんが) |
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「洗車屋の存在」をアピールすることが解決の糸口 | ||||||||||||
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SSでの洗車売り上げが、快洗隊導入をもってしても一定の増加(平均導入前対比270%)にとどまり、それ以上爆発的な伸びにつながっていないのは、SSに「洗車屋」を導入したつもりでも、今の看板とチラシなどでのアピールだけでは、客から見れば、「洗車に力を入れているSS」にとどまり、SS洗車の枠から脱しきれていなかった、と考えたのです。 |