手洗い洗車機
快洗Jr.400台到達
「快洗Jr.」は、平成12年7月に新発売されました。
そしてほぼ1年後の今年6月に400台目が設置されようとしています。
手洗い洗車という新しいユーザーニーズと、
皆様のお店を結ぶ掛け橋として、現在も新規導入店が増え続けています。
快洗Jr.開発の動機
弊社アイ・タック技研(株)が発足し以来、積極的なスクール活動などを繰り広げた、コーティングシステム“Keepre”は全国約6500のSSにて活用されています。
そして「より速く・より使いやすく・より綺麗に」を目指し、さまざまな改善を行ってきました。平成10年7月には「洗車屋快洗隊パイロットショップ」をオープンし、その中でより実践的な商品メニューの開発を通じ、手洗い洗車の需要の大きさを実証し、洗車屋としてのテクニカルノウハウとマネージメントノウハウを積み上げてきました。
その過程において、「手洗い洗車」を好む客層に「キーパー」のようなコーティングを好む客層が大きくオーバーラップしていることがはっきりしました。
そこで私達は一つの結論に行き当たったのです。「SSの洗車収益に貢献しようとするならば、キーパーコーティングの普及だけでなく、本格的な“手洗い洗車”の普及も必要である。」と
なぜ今、「手洗い洗車」なのか
元々SSには、SSにとって都合のいい洗車、人手が掛からずしかもローコストな洗車が優先されてきました。しかし、マージンの低減や人員削減、景気低迷による厳しい状況下の中SS側が売りやすい洗車メニューだけでは、洗車収益の向上に限界があります。「新車を買ったばかりだから・・・」「大切な愛車だから・・・」手で洗った方が安心だ、というユーザーの心理。自分で洗いたいのだけれど「大きな車は洗いにくいから」洗って欲しいこんなユーザーに対し、その欲求を満たすことができたら、洗車はまだまだ売れるに違いない!そう考えたのです。
洗車屋快洗隊パイロットショップによる実証
平成10年7月オープン以後、その年の12月には洗車売上358万円(前売り券等なしで)を記録、翌11年12月には652万、13年に入ると平月においても360万円平均を確保しています。
その運営の中の際立った傾向として、手洗い洗車を実施されたユーザーが、2.9台に1台の高い割合でキーパーを施工していかれた事です。特筆すべきは、この数字が店側からキーパーをお勧めした訳ではなく、ユーザーがメニューを見てご自分の意思で注文した数字であるということです。つまり、手洗い洗車を好むユーザーは、2.9台に1台の高い割合で、キーパーコーティングという「高付加価値な商品」を買い求めたいと思っている客層でした。
快洗Jrの開発コンセプト
来店されたお客様へのアンケート調査から、来店動機は「洗っている風景(手洗い洗車)を見て来店した」という方が52%と、かなりいることが分かりました。
手洗い洗車は、「見せるが一番」水道ホースとタオルを使っての手洗い洗車では、素人洗車と一緒であり、とても高付加価値洗車を演出する事は出来ません。
開発に際しての基本コンセプトは

・通行車両からよく見える場所で施工
 できる事
・ショウ効果の高い手洗い洗車を作りだす
 機能を持つこと
・しかも廉価で実用性の高い手洗い
 洗車機を開発する
100ボルト・移動式
まだ「快洗Jr.」が無かった当時、快洗隊に設置した手洗い洗車機は200ボルト仕様の固定式で、当然移動することは不可能「もっと前面(道路側)でアピールしたい」「見せる・魅せる洗車をしたい」という願望がありました。
快洗Jrを開発するに当たってSSのあらゆる場所で、特に通行車両から良く見える場所に設置できるようにと、100ボルト仕様・移動式での開発を進めました。
「見せる・魅せる洗車」が最高の販売促進と考えた私たちは、据付式の200V仕様は全く考えず、100ボルト仕様・移動式しか眼中に無かったわけです。
試作機が大活躍
平成12年3月試作1号機が完成し、早速、パイロットショップに設置しました。
当然道路に一番近いところに。
すると・・・「見てる!見てる」朝夕の渋滞時には9割以上のドライバーが洗車を見ていました。
中にはボーっと見入ってしまい、後ろの車からクラクションを鳴らされて慌てるドライバーもいるぐらい。そして「あの泡洗車をしてください」とそのまま来店されるお客様もいたほどの大反響。『これはいける!』そう確信した私たちは、急ピッチでその製品化を進めました。

専用ケミカル
平成12年7月、満を持して登場した「快洗Jr.」には、手洗い洗車の可能性を最大限に引き出す新開発の専用ケミカルと様々な機能が搭載されました。
・パワームース4(快洗Jr専用ムース剤)
 手洗い洗車を演出する大きな要素が「泡」。 「快洗Jr.」が作り出すクリーミーできめ細や かな泡は、演出効果と実用性を兼ね備えて います。
・ベースコート2(快洗Jr専用超撥水コート)
 今や洗車機洗車の主力メニューとなりつつ ある撥水コーティング。当然手洗い洗車の ユーザーにもお勧めしたいもの。従来、手作 業では不可能と思われていた「超撥水手 洗い洗車」のメニューをこのケミカルが実現 させました。
・パワーホワイト300(快洗Jr専用水垢取りムース) 手洗い洗車を好むユーザー
の中には、多く のコーティング購買層が内包されて居ます。
 洗車する時に、洗車ムースと同時に白色・淡 色車系にキーパーなどを施工する前
処理剤 として使用すれば、簡単に汚れが落とせます。
機能
高・中圧の切り替えと、広角・スポットの角度調節機能付スプレーガン。
前洗浄、ホイールハウスの洗浄やケミカルの洗い流しなど、使用目的に応じて、圧力と水噴射角度を使い分けてその機能を発揮する事が出来ます。その他、快洗隊の実践からの要求による数々の機能が詰まっています。
快洗Jrが作り出す極上洗車メニューと、コスト
※コスト数値はすべて普通乗用車への作業を基本にしています

「快洗Jr.」の繰り出すメニューは大きく分けて3種類。
手洗い水洗車
[快洗隊販売価格1,800円/台]   
パワームース4を使用した手洗い泡洗車。TOTOハイドロテクトなどを施工している車
や、撥水を好まないユーザーに対して使用します。
★ケミカルコスト23円/台
手洗い超撥水洗車
[快洗隊販売価格2,000円/台]
ベースコートをかけて仕上げる。洗車後に残ったムースの上から直接噴霧できる(特
許申請中)ため作業性も良く、コーティングムラが出にくく、均一で非常に良い仕上
がりを実現しています。
もちろん長寿命、超撥水型
★ケミカルコスト70円/台
手洗い水垢落としコーティング(ホワイトキーパー)
[快洗隊販売価格6,800円/台]
パワーホワイト300を使用して手洗い洗車をした後に、手がけのコーティングで仕
上げていきます。ホワイトロン(白色車用ポリマーコーティング剤)を併用すること
で、1ランク上の洗車メニューが確立できます。  
★ケミカルコスト130円/台
※ポリマーコート剤は含まず
充実した研修スクール
どんなに優れた機械やケミカルであっても、それを充分に稼動させ、収益に結び付けることが出来るかどうかは“人(スタッフ)次第”。当社では全国各地でワンデースクールや総合洗車スクールを定期開催し、即戦力の育成に努めています。
※詳しくは本誌最終面「Keepre洗車スクール開催のご案内」をご確認くださいさらに「快洗Jr.」導入店に対しては、使用方法の説明のみに留まらず、具体的な販売手法や作業訓練を現地で実施し、プロフェッショナルの育成に努めるほか、販促物の充実やホームページでの施工店紹介など、導入後に即戦力として活躍できる体制を充実させました。収益向上は「とことん訓練し、技術を身に付ける」が絶対に必要です。
※現地での導入講習は有償となります
トラブルもあった

ケミカルの製造・販売を中心としてきた我社にとって機器のメンテナンスは初めてのこと。順風満帆と思われた「快洗Jr.」に訪れた最初の危機は“凍結”でした。機械本体は北海道で設計されていますので、冬季の水少量出し機能やエアーパージ機能など、十分な冬対策がなされていました。しかし全国各地様々な状況下で使用されるこの機械にとって、予想を上回る厳しい条件下での使用も実在した訳です。現在では凍結防止用ヒーター(オプション品)の取り付けと、凍結による破損が出にくい素材の採用などによって、根本的にこの問題は解決されました。また「消耗部品」の存在にも手を焼きました。様々な稼動部分において、その使用頻度や状況によりいずれ交換時期が訪れます。機械発売後もパイロットショップ刈谷快洗隊でのテストや実験を繰り返し、メンテナンス時期の設定やより良い製品作りに反映させています。
まもなく400台突破
発売から約1年、従来品に無い多機能と現場での使いやすさ、リース料約10,000円/月(※2)という低価格、そして何より手洗い洗車の可能性を確信した皆様方の行動力により、「快洗Jr.」による極上手洗い実施店は間もなく400店に到達します。中でも導入後1ヶ月目で対前年洗車収益300%を上回るお店が何軒も出るなど、手洗い洗車による新しいマーケットの開拓に役立てていただいております。
「欲しかった洗車がここにある…」ユーザーニーズは全国共通。
※2…本体5年リースの場合。
リース会社・契約内容により金額は異なります。
デモカーで体感して下さい。
現在、全国に「快洗Jr.」を積載した出張デモカー愛称:快洗ジュニア号」が8台配
備してあります。皆様のお店で実際に「どこに置いてどう洗えば、効率良くショー効
果の高い手洗い洗車ができるか体感・実証できます。 申し込み