Vol.18 >快洗隊GTレース参戦

 

 

2002年 全日本GT選手権-第7戦-

不運のトラブルで今季初となる、無念のリタイアを喫す

9月26日(土)〜27日(日)に山口県・セントラルパークMINEサーキットで全日本GT選手権の第7戦が開催された。前戦のもてぎラウンドを欠場した当チームだが、最終戦・鈴鹿への足掛かりとして、このMINEラウンドにおいても好リザルトを残すべくレースに臨んだ。

予選
他のチームよりも1日少ない走行時間で迎えた予選。タイムアタックを担当したのは松永。午前中に行なわれる予選は、タイムの出し易いGT300クラスのみの走行から始まるため、まずは松永がドライブし、アタックを開始。松永はこのレースウィーク中の自己ベストとなる1分29秒台に突入した。その翌周も再び29秒台をマークし、更にタイムアップの期待が掛かったが、突然の電気系トラブルによってエンジンが停止し、コース脇にマシンを停めることとなってしまった。これにより滑川はドライブ出来ずにこのセッションを終えることとなった。
予選終了直後、にわかに暗くなった空から雨粒が落ち始めた。このまま天候が崩れれば、滑川が基準タイムをクリアすることは難しくなり、予選落ちの危機に晒される事となった。迎えた2回目の予選、雨は上がり路面は乾いたものの、予選開始前に再び空が曇り始め、チームに緊張が走った。何とか天候は持ち堪え、滑川がドライコンディションのなか走行を行ない基準タイムをクリアした。これによってチームは予選通過を確実なものとし、あとは松永のタイムアップを期待したが、雨によって変わった路面コンディションに1回目よりもタイムを落とすチームが多い中、松永もタイムを上げることが出来ず、クラス17位で予選を終えた。しかし、トップからのタイム差はそれほどなく、翌日の決勝レースでの巻き返しに期待を掛ける事となった。
決勝
午後2時からの決勝に向けて、午後1時からウォームアップ走行が行なわれたが、空には低い雲が垂れこめ雨がぱらついてくる状況となった。そのためスリックタイヤでグリッドに着いたものの、レインタイヤをグリッドに用意しレインにも対応出来る準備でスタートを待った。幸いにも雨が落ちてくることは無くスタートの時刻を迎えた。スタートはいつもの通り松永が担当した。1周のフォーメーションラップの後、グリーンフラッグが振られレーススタートとなった。しかしオープニングラップの3コーナーで、GT500クラスの複数マシンがスピンによってコース上を塞いでしまい、その後方のGT300クラスに混乱が起こり、松永もそのあおりを受け3つ順位を落としてしまった。しかし、5周目にはもとの順位まで挽回し、更に入賞圏内に向けて順位を上げていこうとした7周目駆動系であるドライブシャフトの破損によってピットに力無く戻って来ることとなった。その場での修復が出来ないため、11台がリタイアするという厳しいサバイバルレースに当チームも呑み込まれてしまう結果となり、今季初となる無念のリタイアとなった。
ドライバー・松永まさひろコメント
周りのライバル達より1日走行が少ない中で、セットは詰め切れなかったが満タンで車が良かったので、予選は悪かったが、決勝は完走できれば良い結果が得られたと思うが、あのようなトラブルが出てしまったのは残念でした。
ドライバー・滑川健コメント
もらい、その結果予選タイムは昨年を上回れたので良かったと思う。他のMR-S勢のドライバー達とのタイムも、それほど変わらないタイムが出せたのでそれは良かったが、決勝を走れなかったのは残念でした。
開催サーキット CP MINEサーキット(山口県)
3.330km
車名 Kosei SPIRIT MR-S
ドライバー 松永 まさひろ/滑川 健
天候 26日(土)晴れ時々曇り〜ト
27日(日)晴れ時々曇り〜ドライ〜
観客数 26日(土)15,500人
27日(日)44,800人