Vol.15 2002年8月25日号 |
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快洗隊チェーン店の第2次募集を、8月25日より開始します。 |
1998年7月刈谷パイロットショップから始まった。 |
4年前の夏、愛知県刈谷市に「洗車屋・快洗隊」という名前の実験店がオープンした。私達は、何度かのアンケートと、長年に渡るキーパーの販売活動を通じて、「“スタンド洗車”には満足できない、だから、自分で洗っている」そんなユーザーの“層”が存在し、それが洗車に対する潜在需要であることを確信した。 そして、その客層が望んでいる洗車商品とは、“質の良い手洗い洗車”であり、質の高い“磨き”であることも、浮かび上がってきた。その潜在層の存在には確信を持ったが、果たしてその層が需要になりうるのか。 つまり、この潜在層が持っている欲求を満たす洗車が店舗にあれば、ひとつの客層として“買いに来てくれるのか”。その疑問をはっきりとさせる為に、実験店“刈谷快洗隊パイロットショップ”を、スタートさせた。 構想から実現まで約1年。約4年前にオープンして、最初から何もかもうまく行ったわけではない。 |
当初は低迷すれど、1年半後の12月に652万円をマーク | ||||||||||
1998年7月オープン当初は来店客数も少なく、売り上げも思ったように上がらなかった。「洗車屋」という今まで無かった店舗が突然オープンした訳で、すんなりとは馴染めなかったのだろう。ひと月の洗車売り上げ100万円台で低迷する。 それでも、快洗隊のスタッフは質の高い洗車、「いい洗車」を黙々と続けた。そして実際の営業から学んだことをもとに、何度もマニュアルの検討を行って、「快洗隊流の極上手洗い洗車」を完成させた。接客マニュアル、新商品の開発も進めた。 そして、5ヵ月後の12月には350万円の洗車売り上げをマーク、やってきた事が間違っていなかったことを確信した。その後、徐々に固定客も付き来店客数も増えて、翌年1999年12月には、652万円という素晴らしい実績が出た。オープンから1年半、洗車の技術、接客、販促に「洗車屋」としてひとつの完成を見た。 全国からの注目を集めたことは言うまでも無い。 | ||||||||||
快洗隊チェーン店第1次募集開始 | ||||||||||
そして、2000年4月より「洗車屋快洗隊チェーン店」の募集を始めた。 募集は順調に進み、1年半で50店舗がチェーン店として参加してくれた。実績も、快洗隊導入後の前年同月売り上げ比が平均270%と、好成績であった。 その頃のトレーニングセンターは、毎月2〜4件の快洗隊初期研修が入り、夜遅くまで熱気のこもったトレーニングが繰り広げられていた。その後、色々な事情で店舗そのものを閉鎖せざるを得ない所もあって、現在47件のチェーン店が元気に営業を続けている。 | ||||||||||
対前年同月比平均270%。しかし、壁もあった | ||||||||||
募集も順調に進み、充実感を感じていた頃、逆に、壁も感じ始めていた。 チェーン店はオープン当初、ほとんどの店舗が洗車売り上げを劇的に上げる(平均270%)。オープンしたばかりのチェーン店さんは、異口同音に「目標は打倒刈谷パイロットショップ」と言った。しかし、そこからなかなか上がらない。 いずれは、力があり、集客力のあるチェーン店が、パイロットショップを抜いてしまうだろうと思っていたのに、何故か近づいてくる店すらいない。 とは言っても、快洗隊導入前に比べれば、間違いなく洗車収益は大幅に改善され、「快洗隊チェーンに入って良かった」と皆さん言って下さる。 皆さん真剣に「いい洗車」を実践している。なのに、同じようにやっているパイロットショップのような数字が上がってこない。何故なのか?真剣に考えた。 パイロットショップとチェーン店で決定的に違うのは、パイロットショップが文字通り「洗車屋」であって、ガソリンなど燃料は付随しているもの。それに対してチェーン店は「洗車屋快洗隊」の看板は上げても、ユーザーから見れば「洗車に力を入れているガソリンスタンド」であるということ。 | ||||||||||
SSであることに限界があるのか? | ||||||||||
それが何故、限界になるのか。 SSは燃料の販売を主体として長年営業してきた。そして、SSでの洗車は燃料給油の“ついで”に出来る洗車、手軽な洗車として多くの人に親しまれてきた。その洗車は「“手軽”なものであって、時間がかからず、比較的安価なものであり、そこそこの仕上がりの洗車」。SSならばどの店にも存在する共通した商品として、ユーザーの中に既成概念化していた。ユーザーはそれを「スタンド洗車」と総称している。 こういう洗車は、ひとつの客層を作り上げ、立派にビジネスとなっている。それに貢献したのが「洗車機メーカー」である。また、この「スタンド洗車」は、SSの営業スタイル、スタッフの動きにピッタリであったことも、SSにここまで根付いた大きな要因である。 「スタンド洗車」が、ユーザーの中にもしっかりと、既製概念として根付いた。 そんな中で、時代が進み、燃料油の口銭が激減した時、洗車などの油外収益の向上を求め、今までのスタンド洗車だけでは限界があるとして、「“スタンド洗車”に満足できない、だから、自分で洗っている」そんな新しい客層にもマーケットを求めた。 その新たなる客層を開発するプログラムが、「快洗隊チェーン」の求めるそれであった。プログラムそのものは、従来のチェーン店においても、前年比270%という数字から見るとおり、新たな客層の取り込みに成功したと考えている。 | ||||||||||
限界を突破する店と、元に戻る店 | ||||||||||
しかし、世間の一般ユーザーは、SSのやっている洗車とは所詮“スタンド洗車”であって、「極上」と書いてあっても大したことはなかろう、という偏見があるかもしれない。しかし、それは、“いい洗車”を積み上げていくことで解決する。とも考えてきた。確かに、それを継続することで乗り越えたSSも多く、今ではすごく車をキレイにしてくれる店として、しっかりその存在を地域に根付かせ、立派な実績を上げている。 残念ながら中には、また普通のSS、質的に「スタンド洗車」をするだけのSSに戻ってしまっている店があることも事実である。 | ||||||||||
SSの時間の流れと、快洗隊の時間の流れ | ||||||||||
快洗隊においては、洗車とかキーパーの作業を1台に対して1人が連続して進め仕上げる事を要求している。手洗い洗車ならば20分、キーパーならば30分連続して作業を進める。単価的には、手洗い洗車で2,000円/台、キーパーで5,000円/台ぐらいと採算的には問題ないが、連続した作業が負担となり、問題が発生している場合もあった。 SSの時間は、基本的に給油を中心して流れている。給油はユーザーにとって、速やかに作業を終了してもらいたいものである。だからSSスタッフは、給油客がSSに入ってくると、何をおいてもすっとんで行く。 かたや洗車は、特に従来の「スタンド洗車」では不満だった。新しい客層は、じっくりと洗って、あるいは磨いて、キチンとキレイにして欲しい人達、である。自分の車の洗車作業中に、作業を放り出して給油に飛んで行ってしまう事など、とても我慢できる事ではない。 それは、オペレーションマニュアルを工夫する事で、本来は解決できるはずなのだが。(その方法についてはまた詳しく述べたい) この異なった時間の流れをキチンと区別した上で、両立する事が難しかった。 | ||||||||||
手洗い洗車はスタッフの負担がやはり大きい | ||||||||||
前述のように洗車・磨き・清掃作業は連続した作業であり、動きに切れ目のない作業でり、繁忙時は1日中黙々と作業を連続して続ける事になる。従来のSSの仕事では、給油、オイル交換、洗車、配達など動きに変化があったので、今までとは違うしんどさを感じることは想像できる。 疲労は集中力を失わせる。疲労は、商品としての品質を維持することを困難にし。また、本来大歓迎すべき高額商品を「断わる」という、あってはならない事まで発生している例すらあった。 | ||||||||||
2001年11月 チェーン店1次募集終了 | ||||||||||
快洗隊パイロットショップにおいては、毎年売り上げが上昇し続けている。いまだに毎年20%以上の伸びを保っている。 そういう意味で、快洗隊のプログラム自体は、間違っていなかった。しかし、それをSS併設の形で持ち込んだ時に、快洗隊の主力商品である「極上手洗い洗車」に手間と時間がかかるということが、プログラム遂行の上で大きな障害になっていることが分かってきた。その結果、快洗隊チェーン店の幅広い成功には、「手洗い洗車」の効率化を進めることがぜひ必要と考えた。 そして、この問題を根本的に解決せずに、このままチェーン店を募集をし続けるべきではないと考え、2001年11月に、第1次募集終了、募集活動の一時停止を決断した。 | ||||||||||
「15分極上手洗い洗車」を作り上げる | ||||||||||
快洗隊の一番の売り物である「極上手洗い洗車」。これを効率化して、できるだけ「速く」商品に進化させる為には、「機械化」による「効率化」が一番であり、それ以外には考えられなかった。 「15分極上手洗い洗車」は、一般ユーザーがSSで買える洗車商品として、より身近なイメージを持った商品になるであろう。 そして、機械化によって、スタッフの労働を大巾に軽減し、SSの時間の流れに「洗車」「キーパー」などの時間の流れを少しでもフィットさせると同時に、スタッフの疲労を軽減し、しいては品質の維持を確保することにもなる。 | ||||||||||
手洗い機「快洗Boss」の開発 | ||||||||||
作業の一部を“機械”にやらせて、作業時間を短縮し、「15分極上手洗い」を実現すると同時に、スタッフが労働を大巾に軽減させる、このコンセプトをもって「快洗Boss」が開発された。(ハードの特徴は、他の資料にある為省略) この「快洗Boss」は「速い極上手洗い洗車」を目的としているので、当然「訓練」が必要となり、「販促」「道具」も必要となってくる。そんな理由から「快洗Boss」は、機械単体としてではなく、すべてを包括した洗車事業プログラムとした。 2001年4月まず刈谷快洗隊に「快洗Boss」を設置した 4月に「快洗Boss」を導入する前の3月の前年・当年の比較を導入後の5月の前年・当年の比較をご覧いただきたい。3月ではスタッフの努力もあってそれなりに伸びているが、5月ではスタッフの数を減らした上で売り上げが大巾に伸びていて、省力効果がはっきりと出ている(人件費そのものは、1年でスタッフが昇格・昇給しているので、あまり変わらないが)。こんな状態で、スタッフは「全体的にはかえって楽になった」と言っている。 (sensya.com「快洗隊日記」をご覧下さい) もう一つ特筆すべきは、土日の繁忙時の限界が驚異的に上がったことだ。従来いくら忙しくても処理能力の問題で、23〜5万円/日が5〜7人のスタッフでの限界であったが、「快洗Boss」導入後は、7月20日の洗車売り上げ37.5万円、7月27日が30万円、28日が35万円と50%程度の店舗能力のアップが実証されている。 | ||||||||||
パイロットショップでの実績 |
快洗Boss導入前・前年同月比較 |
快洗Boss導入後・前年同月比較 | |||||||||
13年3月 | 14年3月 | 13年5月 | 14年5月 | |||||||
販売実績 |
商品名 | 数量 | 売上金額 | 数量 | 売上金額 | 数量 | 売上金額 | 数量 | 売上金額 | |
手洗い | 水洗車・WAX洗車 | 527 | 1,085,000 | 580 | 1,217,300 | 374 | 774,800 | 525 | 1,079,020 | |
キーパー(白・フル含) | 134 | 750,700 | 197 | 1,222,100 | 133 | 740,600 | 195 | 1,204,900 | ||
クリスタル・ハイドロ | 29 | 470,800 | 9 | 167,200 | 35 | 564,600 | 30 | 631,800 | ||
計 | 690 | 2,306,500 | 786 | 2,606,600 | 542 | 2,080,000 | 750 | 2,915,720 | ||
洗車機 | 水洗車・WAX洗車 | 131 | 116,500 | 96 | 86,500 | 101 | 89,400 | 0 | 0 | |
キーパー(白・フル含) | 19 |
78,700
24
|
107,900
|
21
|
96,300
|
0
|
0
| | ||
計 | 150 |
195,200
120
|
194,400
|
122
|
185,700
|
0
|
0
| | ||
主メニュー合計(来店台数) | 840 |
2,501,700 |
906 |
2,801,000
664
|
2,265,700
|
| 750
| 2,915,720 | ||
室内清掃計 | 250 |
397,800
277
|
445,200
|
| 226
| 370,500
| 266
| 401,100 | ||
アラカルト計 | 108 | 222,300 | 139 | 303,200 | 116 | 190,700 | 146 | 289,500 | ||
その他メニュー合計 | 358 | 620,100 | 416 | 748,400 | 342 | 561,200 | 412 | 690,600 | ||
プリカ・回数券など | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
洗車売上総合計 | 1,198 | 3,121,800 |
1,322 | 3,549,400 |
1,006 | 2,826,900 | 1,162 | 3,606320 | ||
単価/台 |
3,716 |
3,918 |
4,257 |
4,808 | ||||||
洗車台数 | 840 | 3,121,800 | 906 |
3,549,400 |
664 |
2,826,900 | 750 |
3,606320 | ||
販売件数 | 1,198 | 1,322 |
1,006 | 1,162 | ||||||
人数 | 支給金額 | 人数 | 支給金額 | 人数 | 支給金額 | 人数 | 支給金額 | |||
社員 | 5 | 1,045,618 | 4 | 1,240,184 | 4 | 1,090,807 | 3 | 1,023,379 | ||
アルバイト | 5 | 409,110 | 6 | 532,820 | 4 | 291,350 | 4 | 307,100 | ||
人件費計 | 1,454,728 |
1,773,004 |
1,330,479 | |||||||
その他運営経費 |
853,133 |
854,760 | ||||||||
経費合計 |
2,626,137 |
2,185,239 |
2001年4月まず刈谷快洗隊に「快洗Boss」を設置した |
4月に「快洗Boss」を導入する前の3月の前年・当年の比較を導入後の5月の前年・当年の比較をご覧いただきたい。3月ではスタッフの努力もあってそれなりに伸びているが、5月ではスタッフの数を減らした上で売り上げが大巾に伸びていて、省力効果がはっきりと出ている(人件費そのものは、1年でスタッフが昇格・昇給しているので、あまり変わらないが)。こんな状態で、スタッフは「全体的にはかえって楽になった」と言っている。 (sensya.com「快洗隊日記」をご覧下さい) もう一つ特筆すべきは、土日の繁忙時の限界が驚異的に上がったことだ。従来いくら忙しくても処理能力の問題で、23〜5万円/日が5〜7人のスタッフでの限界であったが、「快洗Boss」導入後は、7月20日の洗車売り上げ37.5万円、7月27日が30万円、28日が35万円と50%程度の店舗能力のアップが実証されている。 |
快洗隊チェーン店第2次募集開始を決定。 |
この様な結果をふまえ、チェーン店の成功普及に自信を持って、「快洗Boss」を前提とした快洗隊チェーン店募集を、第2次募集として開始する事を決定した。 その概要は下記の表のとおりである。 |
①「快洗Boss」導入で、“15分極上手洗い洗車”を実現 | 15分手洗い洗車のインスタントPOP |
・「快洗Boss」導入によって、研修内容および販売促進ツールの内容が変わります。 ・物理的に「快洗Boss」が不可能な場合、「快洗Jr」でのパッケージも別途用意します。 |
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②月刊自動車誌に全国の快洗隊を宣伝(月会費による) | |
・快洗隊の高品質イメージと、全国の快洗隊チェーン店の所在地を広告します。 ・当面、月刊誌「ドライバー」「カー&ドライバー」に9月より広告掲載を開始、順次誌数を増化。 |
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③その他、細部に渡って、プログラムが進化しています。 | ↑こんな感じで、毎月雑誌で広告します。 |
洗車屋・快洗隊BC店Bossパッケージ一式6,050,000円 |
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パ ッ ケ | ジ 内 訳 |
店舗プランニング | 立地、敷地に応じて適切な店舗作り・スケジュールをプランニング |
15分極上手洗い洗車 手洗い機TW-5000 「快洗Boss」 |
快洗Boss機械本体および付属品、必要ケミカル、運賃、据付工事・試運転費用 | |
快洗隊初期研修 | 5日間トレセンにて初期集中訓練 2日間スタッフ研修、研修マニュアル |
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ケミカル材料一式 | 洗車、コーティング、アラカルトなどに使用する すべてのケミカル材料 |
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洗車道具類一式 | コーティング、アラカルトなどの作業に使用するすべての道具類 | |
販売促進および営業ツール | 店内販促POP、初期投下チラシ、日常使用ツールなど | |
会 費 |
洗車屋・快洗隊月会費 50,000円/月会費はほぼ全額、月刊誌への快洗隊広告に使用します。 | |
別 途 費 用 |
店舗設計費・工事費 消防申請費・保健所申請費 |
店内販促POP、初期投下チラシ、日常使用ツールなど |
看板等設置費用 | ご希望により作成 チェーン店の指定業者による作成も可能 |
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ユニフォーム購入費 | 最低2名様は着用いただきます(別紙参照) | |
スタート時支援要員派遣費用 スーパーバイジング費用 |
最低2名様は着用いただきます(別紙参照) | |
チラシなど販促物増量分 | チラシ枚数などチェーン店指定による | |
快洗隊ミーティング | 6ヶ月に1回、6ブロックで開催 |